【りばいぶのあ】EP01 ~Aries~ 追加TIPS【牡羊の系譜】


 ※Revive Noah ~ぼくらの世界創造~ EP01 ~Aries~ 未プレイ者ネタバレ注意!



 ええどうも、最近更新頻度がちょっと高いのは、嵐の前の静けさだからです。
今月終わりからはまた動けなくなりそうなので、今のうちに作らなきゃ……。

 さて、今日は少し前(3ヶ月前)にとある一人のテストプレイヤーから要望を頂いた、
「EP02の例のやつをEP01でも入れて欲しい」とのことで、今回はそれを書いてきました。

 ”例のやつ”なんて言われても、知ってる人はこの世に一人しかいないので、ちょっとアレですけど(何だよ)

 ゲーム本編では、EP01のONE MORE CHAPTERに導入したのですが、わざわざバージョン上げて、もう一度第一章を読み直してからプレイしてもらう……なんて行かないので、今回はこの記事に”追加TIPS”として載せることにしました。

 冒頭部分は、既プレイ者ならよく知っている内容かと思われますので、ササーッと流し読みでいいかと。
本番は、一度インターバルにはいってからです。では、どうぞ。

 重ね重ねもう一度。ネタバレ注意。下へスクロールして、どうぞゆっくりお楽しみ下さい。




















Revive Noah ~ぼくらの世界創造~ EP01 ~Aries~ 
追加TIPS【牡羊の系譜】

…………。

……。

 この音はなんだろう、意識が朦朧とする。
 まるで、どこかのライブの会場にいるかのように騒がしい。何かを楽しむ歓声なのか、誰かを非難する怒号なのか、よく分からない。
 それは、いつまでも鳴り続ける受話器(ベル)のように単調な音が響き続けているよう。だから、ライブなどではないという事は分かる。
 そもそも俺は一体どうなってしまったんだろう? 意識が朦朧とするし、頭が痛い。
 ただただ、しきりに聞こえてくる音が、とても鬱陶しかった。

「~~~~~……」

 騒がしい音に混じって、誰かがマイク越しに喋っていることに気づく。だが、それは頭を強く殴られたかのようにくらくらするせいで、うまく聞き取れない。

「……劣等種……は、今蹂……れまし……」

 どうやらその声の主は、俺のいる場所からかなり近いのか、他の音よりはまだマシな程度に聞き取ることが出来る。
 けど、誰の声だろう? 随分聞き覚えのある声のような気がする……。

「…ここに……ア……画は達……れ、次のス……」

 その中ではっきりと聞こえた単語。それは”劣等種”。この単語を聞いた瞬間、不思議と何処かから、頭の中にテロップのようなものが流 れてくるものを感じた。

「劣等種。 それは、有能種によって駆逐されるべき異端者。
世界の意思に、神の意思に背く忌むべき存在」

 異端者? 神の意思? 何を言ってるんだ……? いつのまにか、俺はある程度、思考する力を取り戻していたことに気づく。でも、劣等種? 劣等種って一体何だ……?

『考えろ……』

 またテロップのように頭に言葉が流れてくる。そもそも俺は今、どこにいて、何が起きているのか。考えろ、考えなくては……!

「俺は……そう、みんなとここに来て……? いや違う、“みんな”じゃなくて”ぼくら”……あれ? くそ、なんだったっけ……」

 そう考えている内に、徐々に意識が覚醒しだす。それとともに、マイク越しで伝わる誰かの言葉も強くハッキリと聞こえてくる。
 そしてあの、やかましくもけたたましい、あの音も。それは容赦なく、有無を言わず、俺の耳に入り込んでくる。

「劣等種は死ね!」「劣等種は生きる価値無し!」「劣等種は地に堕ちろ!」

 聞こえてきたもの、それは呪いの言葉だった。俺達に向けて飛び交うそれは、世界の意思に背く者へ紡がれる言葉。それをハッキリと認識できたその時、「俺」の意識は完全に戻り、同時に全てを思い出した。
 俺は、いや違う……”ぼくら”は今、捕らわれている。目は目隠しをされているため見えない、体は完全に固定され、動かすことができない。だから今、機能するのは”聞く”事のできる耳と、”語る”事のできる口だけ。
 唯一機能する耳には、いまも何千、何万と存在する「彼等」の呪いの言葉と、ひたすら演説を行う誰かの声が無理やり押し込んでくるかのように入ってくる。
 だから俺は抗った。押し込まれるなら押し返してやる。目には目を、歯には歯を。ならば耳には耳を、だ!
 俺は、「彼等」を含む誰かに向かって叫ぶ。

「こんな世界、狂ってる……!」

 そうだ。どれもこれも「アレ」のせいなんだ。「アレ」のせいでみんなが……世界が変わっちまったんだ……!
 みんな、狂った世界に飲み込まれ、悪意に侵食されていく。そして、悪意に飲み込まれた人が、まだ飲み込まれていない人を変えていく永久の連鎖が繰り返されていく……!
 みんな、アレのせいで!!
 そんな悪意に囚われた”彼等”は、俺の放った言葉に全く怯むことなく、
今もなお俺達に向かって呪いの言葉を吐き続ける。しかし彼等は怒っているわけではない。
きっと、喜んでいるのだ。なぜなら、ぼくらは生贄の羊だから。
 これは戦いに負け、世界の意志に背いた愚か者を裁くための、いわば地球最後の儀式。
”彼等”は、ぼくらが裁かれるのをまだかまだかと待ちのぞんで待っている、
ぼくらにとっては人ならざる獣のような存在だ。
 ぼくらが……生贄? そんなの嫌だ……認めない、認められる訳がない!!
”俺”は足掻く、こんな終わり方なんてあんまりだ!!
 その時だ、”俺”のよく知る人物がぼくらに向かって語りかけてくる。
『生贄は生贄らしく淑やかにしているべきだ』と。
それを聞いた途端、血の気の引くのを感じた
……が、それでも、俺は足掻きながら声を振り絞り、ありったけの声で叫ぶ。
 それがどんなに無駄なことであり、何かを変えることなんて到底出来やしないだろうと承知の上で。……が、それでも!!

「こんな世界、俺は認めないッ!!」

 ありったけの力を振り絞って出した声も、”彼等”の放つ言葉の前に、
あっという間にかき消されてしまう。
まるで、アリの軍勢の中に放り込まれた一匹の幼虫の様に、
俺の声がとてもか弱く、その全てを貪り食われるかのように。
 そして、それと同時に俺の近くでなにか音が聞こえた。
それを、耳が感知したその瞬間、俺の意識は再び、闇の中に飲み込まれていくのを感じた……。

…………。

…………。

 真っ暗闇の中、俺は目を覚ます。真っ暗闇の中なのに、目が覚めた、というのは少し変かもしれないが、とにかく目が覚めた。
 頭がクラクラする。寝起きはいつもこうだ。パソコンのが立ち上がるまで時間がかかるように、人間の脳だって、しっかりと行動が起こせるようになるまでには若干の時間(タイムラグ)がある。
 「記憶がない」と、そう思った刹那。俺の頭の中に、異常なまでの情報量、いわゆる記憶という情報全てが、USB(外部記憶装置)からパソコンのハードディスク(補助記憶装置)にデータを流し込むかのように、脳(メモリー)に、濁流のように侵入してくる。

「そうだ、俺は、生贄の羊だ」

 全てを思い出した俺は、ただそう呟いた。
 戦いに負け、世界の意志に背いた愚か者を裁くための、いわば地球最後の儀式に捧げられる、哀れな生贄の羊。
 そこまで、暗黒の中にいながら、頭の中でテロップを表示するかのように思い浮かべると。
 がちゃり、どすり、ぎゅるり。己の体が拘束され、四肢が動けなくなる感覚を覚えた。
 そうして再び俺は、言葉を続けた。

「思い出した。俺は、殺されている」

 すると次に、顔に不思議な感覚。首が動かせない。何故? どうして? それは、首を動かせないように固定してるから。だっテ、動いたラ。


「お前ヲ、殺セないダろ?」


 誰かが言った。俺の耳が察知するに、今の声は人間の言葉ではなかった。
 また遠くから、さっきまで聞き飽きた、彼等の呪いの言葉という叫びが聞こえた。
 ふいに、不思議な感覚がした。
 なぜだか分からないが、体が自由になった。縛られ、動けなくなったはずなのに、不思議と手足が動かせるようになった。そう思った。

「思い出した。俺は、殺されている」

 俺の言った言葉を思い出した。そしてそれが、頭の中にテロップとして表示された。だから、気づく。
 自由になったのは、ただ一つの部位だけだと。
 俺は、重力に従い、どすり、と。いや、彼等にとっては、ぐちゃり、と聞こえたのかもしれない。地面に、俺は落ちた。

「劣等種は、今、裁かれた」
「生贄ハ、今、裁かれタ」
「「羊は今、裁かれタ」」

 繰り返す。

「劣等種は、今、裁かれた」
「生贄ハ、今、裁かれタ」
「「羊ハ今、裁かれタ」」

 その言葉は、何度も。何度も何度も何度も何度も何度も何度も……。
 その度に聞こえてくる、彼等の叫び。歓喜の叫び。

「劣等種は、今、裁かれたッ……!」

 その声とともに、誰かに俺は持ち上げられる。未だに目が見えない為、はっきりとは分からないが、俺はまるで、天に掲げられているかのよう。
 だからちょっと嬉しかった。背が伸びて、星星の広がる空に、ちょっぴりでも近くに行けたと思って。

「でモ、ダメなんダぁ……」

 もう一度、人ではない声が、笑うかのように、俺に聞こえるように、言った。
 その瞬間、俺の視界は真っ赤に染まり、ある意味全身に、異常以上の苦痛が広がって……。


“俺は、死んだ。”


 これは、狂った世界の中心で、一匹の生贄の羊が捧げられた。ただそれだけのお話。
 ああ神よ、どうして狂世(このよ)は生贄の羊が必要なのでしょうか。

 そして後に、道連れ、いや、順当に。彼以外の羊も同じ末路を辿った事は、語るまでもない。



(※ゲーム版の演出を可能な限り再現しました。一部、本編の文章が異なる場合があります)





 はい、以上です。救いがないですねぇ。
 前半部分が、プロローグの最初の部分に、後半部分が新規追加でワンモアに追加した部分となっております。

 第一章で起こったことを、ぐるぐるのシチューで煮て、調理し直した後に書き記すとこんな感じになります。
 簡単な話、第一章の内容イメージ小説と考えて頂ければ結構。

 第二章でもこんな感じの話があるので、お楽しみに。

 そうそう、ルビの大きさの調整する機能はまだですが、大きさを変更してバックログがフリーズするというバグは解消しました。
ついでに、バックログの文章が読みやすくなるように、ちょっと透明度をつけた黒背景を表示するようにしました。

 画像は省略、すんません。


 では今回はこの辺で。第二章の進捗報告がないぞ! ふざけんな!!

スポンサーサイト

tag : 製作 NScripter ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数

現在の閲覧者数

プロフィール

みゅみゅ

Author:みゅみゅ
■メイン
「Revive Noah ~ぼくらの世界創造~」という選択肢なしのビジュアルノベルを作っています。

現在、第二章まで公開中 第三章製作中。
詳しくは製作カテゴリにて。

■beatmania IIDX copula皆伝(1P鏡)
最近プレー出来てない。

■てーしーじー(TCG)
遊戯王/ヴァンガ/WS/バディ/ウィクロス
でも最近はTCGより麻雀やってる気がする。

■twitterアカウント
@myumyu523
@okome_sequencer

■その他
キルミーベイベー(切なる願い)
planetarianによって報われた

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
最新トラックバック
blogram時計
検索フォーム
twitter
ブログランキング
QRコード
QR
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる